おはようございます。
今日はちゃんと定例通りに掲載できました。
いつもながらの月曜日の朝です。
先週末土・日にITCケース研修の4日目/5日目を完全オンラインで実施しました。
先々週の金曜日11日にはフォローアップ研修をこちらもオンラインで実施しました。
12/4に実施した「IT経営カンファレンス」もオンラインでした。
受講するだけではなく実施する側もオンラインでの実施が増えてきています。
全国のITC組織に聞いてもオンライン開催のセミナーが増えてきています。
メリット/デメリットいろいろ両面があるとは思いますが、
この状況下のリスク管理上はやはりWeb開催というのはベストの選択肢なのでしょうね。
今日はこのような中私の経験を含めてコンサルタントの研修に関して考えてみたいと思います。
私が前職の会社でコンサルタント職に異動したのは1993年の夏ごろでした。
したがって約30年間この仕事をしていることになります。
異動して最初の研修は3週間香港でした。
同時期に異動した6名くらいの日本人仲間と東南アジア、韓国、オーストラリアのメンバーです。
そこで学んだのは今のITCケース研修とはことなり、コンサルタントの手法は何も教えてくれません。
最初にやったのは自分の経歴書を書くこと。
何度も何度も添削されてようやく承認してもらえます。
その他には今でいうファシリテーションですね。
アイスブレークで時々経験することがありますがストローでタワーを作る、
リーダーシップと共同作業の経験になるのでしょう。
その他に学んだことで覚えているのは資料の作り方で、ヘッドラインの書き方。
プレゼンテーションの頭に3行以内でそのページの内容を要約する(これをヘッドラインといいます)。
ロジカル・シンキング/ライティングの訓練ですね。
さらに徹底されたのが仮説の立案でしたね。
これらを3週間にわたって教えこまれました。
コンサルタント専門のスキルというよりベース知識から先にまなばされたということです。
次はようやくコンサルティング手法の研修でした。
今私たちが学ぶプロセス・ガイドラインに相当する方法論(メソドロジー)の研修ですね。
こちらも3週間びっしりでした。
正確には覚えていませんが3週間で10件以上のケース・スタディによる模擬研修。
これはコンサルティング・ファームやビジネス・スクールでも取り入れられている研修スタイルです。
こちらも基本は仮説立案とその検証手法を主に学ぶことになりますが、
短時間でフェーズに応じて多くのケースにチャレンジしますのでついていくのが大変でした。
これが終わるとOJTになります。
先輩のコンサルタントとチームを組んで最低3件のコンサルティングケースを経験して、
社内の認定審査を受ける資格を取れて、そこを経て晴れて「コンサルタント」の肩書を得ることができるという長い研修期間でした。
1件のコンサルティングに3-5か月、従って認定されるまでに最低でも1年から1.5年かかります。
日本の資格でいうと中小企業診断士さんと同じような認定プロセスかもしれません。
今のITCケース研修は6日間でかなりの内容を詰め込みますので講師側からみても
受講生の皆さんは大変だなと感じます。
とりあえずメインプロセスを頭から最後まで経験していただくということに注力せざるをえなくなります。
従ってフォローアップ研修や各組織が独自に主催する研修でスキルの幅を広げていただく必要が出ます。
さらにケース研修を修了または試験にも合格してITCの資格を取得できたとしても、
コンサルティングの実践経験になかなか恵まれないというのも不幸です。
私が前職時代はチームコンサルティングでしたので、先輩・仲間から実地でスキルを身に着けることができたのです。
ITC九州を法人化したのもここを解決したいとの思いが一つです。
今後も引き続き研修やビジネス実践の機会を創造できるよう奮闘したいと考えています。
皆さんと一緒にぜひ私どもの法人を盛り上げていただきたいと思います。よろしくお願いします。