7月に入りました。
2023年も早半年が過ぎました。
法人としての活動は4月スタートで年度という概念が強くなりますが、
個人生活には年の方がなじみやすいですね。
私の前職の会社は1月-12月が会計年度でしたので、会社の1年と個人の1年が一緒でした。
毎年、年初には今年の目標みたいなものを立てていました。
そして業績も含めて年末に評価・振り返りというビジネス生活に慣れていましたね。
今日の博多は昨夜からずっと強い雨が降っています。
前線の影響で九州はまだまだこの空模様が続くようですので、気を付けて生活してください。
今日のテーマは一大ブームになっている感がある生成AIについて少しだけ触れてみたいと思います。
私も今更ながらになりますが、生成AIのChatGPTを触ってみました。
まだまださわりだけという感に近いところで、何時間にもわたって対話をしたわけではないのですが。
さらに先週金曜日には(株)DXパートナーズの村上先生が主催する「DXの科学」のセミナーでこの生成AIの話を聞く機会がありました。
それ以外にも雑誌や書籍で情報の収集に努めています。
この世界は頭で知識を蓄える努力をするより、試してみることが一番の近道だとわかっているのですが、
どうしても昔流のやり方を踏襲してしまいますね。
さて本題の「仮説生成と生成AI」について。
私がコンサルタントになりたての1990年代の初頭になりますが、一番に学んだことがこの仮説生成能力だったと記憶しています。
そして今もこの「仮説」を立てるということを大切にコンサルティング活動をしています。
コンサルティングに関する本も何冊も読みましたが、やはり仮説生成能力を柱とするという考え方が、一番原落ちしています。
では生成AIに仮説の策定を依頼できるようになるのでしょうか?
私の意見としては現時点の能力では無理というのが結論です。
先週のセミナーでもお話がありましたが、生成AIが得意なのは、「近接連想力」、
一方人間は「遠隔連想力」が優れている。
まさしくこの遠隔連想力こそが仮説の設定能力だと思うからです。
私たちが仮説を立てようとするとき、当然現状の調査もします。
メディアやネットで収集できる一次情報、お客様と直接対話したり現地調査をしたりしての、二次情報。
これらを掛け合わせるという意味では「近接連想力」に近いのかもしれません。
しかし私たち人間が立てる仮説はそれだけにはとどまらないわけですね。
そこにあるヒラメキや創造が加わって素晴らしい仮説が創出できる。
そんな要素がある気がしています。
生成AIの成長力や語彙力はこれからも爆発的な成長を遂げていくと思いますので、
現時点での私の仮説はあっというまにひっくり返されるかもしれません。
生成AIが作成してくれる仮説を補助として使うというのは、今の時点でもありだと思います。
私たちITCは生成AIに負けない仮説生成能力を保持できる日々の努力・精進が求められそうです。