おはようございます。

今日は敬老の日の祝日ですが、予定通り月曜日のコラムをお届けしています。

3週連続で冒頭に台風の話題に触れることになってしまいますが、

台風14号が今朝早くに博多地区を過ぎていきました。

予報進路を見続けているとまさしく九州直撃で最悪のコース。

ニュースや天気予報では過去に類を見ない暴風雨や大雨に注意という警報がだされ続けていました。

我が家の状況はというと、夜寝るころにはまだほとんど風の音も聞こえませんでした。

夜中の3時ごろ一度目が覚めたのですがそれでも風の音や雨の音もなく。

そして朝6時過ぎの起床で外を見てみたのですが、雨も風もなし、という状況で無事にやり過ごすことができました。

ニュース見ていると宮崎やそのほかの地域では雨や風の影響で被害を受けた地域があるようですので、地域性があったようですね。

それでも事前に警告されていたような、「過去に類を見ない」というほどの被害が出なかったのは幸いだと考えます。

 このような自然災害に限らず、私たちは「リスク管理」が必要な局面にたびたび遭遇します。

プロジェクト・マネージャーのバイブルであるPMBOKにもきっちりと領域(知識エリア)として定義されています。

リスクの定義から始まってどう評価し、いかに回避するかというようなことが体系的に述べられていますね。

今回の台風の例をとると事前にいろいろな情報が昔と比べてはるかに多く入手できています。

これらの情報を自分なりに消化し対応策を考えることになります。

もちろんこの対応策の検討にもメディアや専門家の意見が参考になります。

リスク管理での対応策を考えるのに有効な方法論に「シナリオ・プランニング」が使えますが、

一般にはそこまで専門的に考えられる人は少ないでしょうね。

 この対応策の決定を邪魔するものの一つに個人の経験や価値観があると思います。

私たちコンサルタントは「仮説」を立てることを普通に実施しますが、

時としてこの経験や知識がバイアスとなり仮説を「思い込み」にしてしまう恐れがでてきます。

今回の台風の例で一つ例をご紹介させていただきます。

あまり自慢できる話ではありませんが。

昨日(日曜日)の午前中、実はゴルフの練習場に行きました。

すると練習場はすでにCloseされており、ネットが降ろされた状態でした。

私の考え(各種情報からの知識)では、台風が博多に近づくのは日曜の夜中からでしたので、

昨日の午前中は全く影響がないというものでした。

各種メディアであれほど警鐘が出されていたにも関わらずの思い込みでした。

このような行動をとってはいけませんね。

私自身の経験や知識による思い込みが招いた失敗です。

 リスク管理や仮説の設定にはこのような個人によるバイアスを除いて検討する。

大切なことだと思います。

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